予防のためには心がけるべきことは何ですか？
まず付着させないことです。前述のように、腸炎ビブリオは真水に弱いので、魚介類を下処理するときには、水道水などの水で十分に洗います。また、魚介類の下処理に使ったまな板や包丁は、一度洗って消毒してから次の調理に使用します。魚介類を冷蔵庫などで保管するときは、他の食品と接触しないようビニール袋に入れたり、ラップをかけましょう。
さらに、増やさないことが重要です。そのためには、室温放置を避けます。仕入れの後は、魚介類を素早く冷蔵庫で保管します。
特に夏季の魚介類の生食は十分注意し、提供するまでのわずかな時間でも冷蔵庫で、できれば4℃以下の環境で保存します。ただし、低温環境で増殖は抑えられるものの、凍結しても腸炎ビブリオは短期間では死滅しません。冷凍食品を解凍する際は、できるだけ専用の解凍庫や冷蔵庫内で行い、加熱調理する場合は中心部まで充分に加熱すること（60℃、10分以上）を心がけます。
腸炎ビブリオＱ&Ａ
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