介護施設での
感染防止対策

生活に安心を!施設全体の対策

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抵抗力の弱い方が多い介護施設では、感染防止対策をより徹底する必要があります。
人の出入りが多い受付・ロビーでは、「①持ち込まない」「②飛沫を断つ」「③接触を断つ」対策が必要です。ここでは「入室管理」「コンタクトポイントの清掃・除菌」が重要な対策となります。
入室管理では、手指消毒、マスクの着用、検温・面会者の記録などを徹底しましょう。職員は衣類に付着した菌やウイルスを持ち込まないように、作業着での通勤を控えましょう。ガイドライン・ポスターなどで啓発し、個人の行動に落とし込むことも大切です。
清掃・除菌すべきコンタクトポイントを図に示しています。不特定多数の人が触れる場所ですので、ルールを定めて定期的に清掃・除菌しましょう。特に手すりやドアノブ、車いすやベッド柵などの利用者様が使う用具は、念入りな清掃・除菌が必要です。

油断禁物!会議室・執務室の対策

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職員同士が密になりやすい会議室・執務室の感染防止には、「②飛沫を断つ」「③接触を断つ」対策が必要です。ここでは、「執務環境の整備」「コンタクトポイントの清掃・除菌」が重要な対策になります。
執務環境の整備については、マスクの着用徹底はもちろん、規模に応じた入室制限の設定、ソーシャルディスタンスの確保、定期的な換気、パーテーションの設置などを行いましょう。パーテーションは設置するだけでなく、定期的な清掃・除菌により、衛生的に保ちましょう。ガイドライン・ポスターなどによる啓発で促していきましょう。
複数の人が触れやすいコンタクトポイントを図に示しています。プリンタや電話などの共用設備を中心に、ルールを定めて定期的に清掃・除菌しましょう。

接触は最小限に!介助時の対策

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介助時は職員と利用者様の接触が増えるため、標準予防策を基礎とした感染防止対策を徹底しましょう。介助時は、「②飛沫を断つ」「③接触を断つ」対策が必要です。ここでは「手洗い・手指消毒の徹底」「介助時の飛沫・接触対策」が重要となります。
手洗い・手指消毒の徹底については、1ケア1手洗いを基本に、ガイドラインやポスターなどによる啓発活動で職員1人ひとりに促していきましょう。
介助時の飛沫・接触対策については、ルールを定めて実行しましょう。職員は、フェイスガードやゴーグルなどを装着しましょう。食事介助はななめ後ろから行い、飛沫を直接浴びるのを防ぎましょう。口腔ケアでは、利用者様がむせないように気を付け、顔や口の周りを拭いたティッシュは手袋をしたまま処理しましょう。入浴介助、レクリエーション・機能訓練時は、室内の十分な換気、浴室の利用スケジュール調整、椅子の配置の工夫などで密を避けましょう。入浴に介助が必要な方で感染が疑われる場合は、原則、清拭で対応しましょう。

排泄介助・汚物処理時の対策

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菌やウイルスと接触する可能性の高い、排泄介助・汚物処理時の感染防止対策では、「②飛沫を断つ」「③接触を断つ」対策が必要です。ここでは「介助時の飛沫・接触対策」「便器周辺の整備」「コンタクトポイントの清掃・除菌」が重要となります。
介助時の飛沫・接触対策については、エプロン、使い捨て手袋などを1ケアごとに取り換え、ケア前後は正しい手洗い・手指消毒を実施しましょう。汚物は回収袋の口をしっかり閉め、二次汚染を防ぎましょう。
便器周辺の整備については、いつでも便座の除菌ができるよう便座クリーナーを備え付けておくとよいでしょう。また、エアロゾル感染防止の観点から、蓋を閉めてから汚物を流すようポスターなどで啓発しましょう。
主なコンタクトポイントには図に示した部位があり、用を済ませた後に触れるレバーやスライドラッチなどは、ルールを定めて念入りに清掃・除菌を行いましょう。

意外な盲点!洗濯方法について

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洗濯物を取り扱う際も、感染対策が不十分な場合、汚染を広げたり職員が感染したりしてしまうリスクがあります。洗濯室では「③接触を断つ」対策が必要です。ここでは「適切な洗濯」「洗濯後の手洗い・手指消毒の徹底」「コンタクトポイントの清掃・除菌」が挙げられます。
洗濯前の衣類に触れる際は、マスク、エプロン、使い捨て手袋などの着用が必須です。汚染した下着や感染者が使用した衣類は熱湯や塩素剤で消毒してから洗濯し、しっかり乾燥させるなど、洗濯方法をルール化するとよいでしょう。また、清潔な衣類と汚れた衣類の交差を避けるため、洗濯物の流れが一方向になるよう動線を決めましょう。洗濯後の手洗い・手指消毒は忘れやすいので、ガイドラインやポスターなどで啓発し、職員1人ひとりに促していきましょう。
主なコンタクトポイントには図に示した部位があり、汚れた衣類が接触する場所を中心に、ルールを定めて清掃・除菌を行いましょう。

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