ロタウイルスQ&A

ロタウイルスにはワクチンがあると聞きました。

ロタウイルスは遺伝子型が異なってもある程度の免疫が成立するため、ロタウイルス胃腸炎は初回感染時の症状が最も重く、2回目以降は症状が軽くなります。1度ロタウイルスに感染しただけでは免疫は不完全ですが、感染を繰り返すと重症化に対する防御効果がみられることがわかっています。
この性質を利用して、日本では2種類のロタウイルスのワクチンが承認されており、任意で接種を受けることができます。ロタウイルス感染症が原因の重症な合併症（急性脳症や多臓器不全など）が数多く報告されていることも考え合わせると、ロタウイルスワクチンによるロタウイルス感染予防は、重症胃腸炎並びに合併症の予防という両面から必要性が高いといえます。
いずれのワクチンも対象者は乳児で、具体的な接種期間は、単価ロタウイルスワクチン（2回接種）の場合は生後6〜24週の間、5価ロタウイルスワクチン（3回接種）の場合は生後6〜32週の間です。ただし、どちらのワクチンも1回目の接種は14週6日までが推奨されています。詳細については、医療機関で相談してください。

ロタウイルスによる食中毒の治療法は？

ロタウイルスの感染予防で大事なことは何ですか？